全国市民政治ネットワーク
全国市民政治ネットワーク(略称・全国ネット)は、共通の理念のもとに集まったローカルパーティ(地域政党)のネットワークです。
共通の理念
1.代わりあうことで広げる市民政治
全国の各ネット(略称「ネット」とは全国ネットの構成団体)の議員は、2期〜3期で次の人に代わります。
議員の特権化は利権の構図にからめとられていく危険性を内包し、膨大な情報量と権力をもつ議員の任期長期化は、往々にして既得権益を生じさせ、政冶腐敗の一因となっています。
ネットは、特別な資格や経験をもたない人でも議員の役割は果たせると考えます。普通の市民が次々と議会に出て、代わりあうことで市民の政治を広げていきます。
議員経験者は、全国10のネットですでに370人となっています。
2.議員の報酬を市民政治に生かす
市民の政治不信の多くは、政治とお金の関係から生まれたといっても過言ではありません。選挙に出るには、地盤・看板・かばんが必要といわれた政治風土は、選挙に出ることや政治にかかわることを、「いやなこと、なるべく遠ざけたいこと」と市民に思わせてきました。政・官・業癒着の数々の汚職事件は、これに拍車をかけてきました。
2000年4月に政党助成金制度の導入と引き換えに、政治資金規正法の改正が行われましたが、政治家個人への禁止にとどまり、政党支部を通じて企業・団体からのお金の流れは続いています。
政治不信の原因ともいえる政治とお金の関係を変え、利権政治をなくすために、各ネットは政治への個人寄付をすすめる運動を実践してきました。市民一人ひとりが個人の意思で、支持する政党・政治家に寄付をし、政治を変えていく運動です。
ネットは、カンパとボランティアで選挙を行っています。また、ネットの議員は市民に率先して議員報酬から法に基きネットに寄付を行い、お金の流れを公開しています。集まった資金で、ネットは市民政治を広げる活動を行い、資金を持たない普通の市民、生活者・女性たちが立候補することを可能にしてきました。これは、政治家になるために個人が多額の資金を用意し、それを回収するために利権政治に結びつくことへの対案でもあります。
各ネットに集まった市民政治の資金は、2005年度、全国ネット総額で7億円を超えています。
さらに、神奈川、千葉、横浜、東京のネットは、市民社会を強くするために、個人寄付で集まった資金の一部で基金を設置し、広く市民が活用できるようにしています。
3.参加型政治で政治文化を変える
私たちローカルパーティの課題は「政治文化」を変えることです。
日本の中央集権、官僚政治、利益政治に対し、ネットは、市民の参加型政治・生活者政治で市民の自治を広げ、議会に議員を出すだけではなく、その議員とともに、自治する人々を広げることで、政治文化を変えていきます。
自分の生活にかかわる多くのテーマが政治課題であることに気づき、課題解決のために参加と責任を負う人々を増やしたい、この自治力が高まり広がれば、おのずと国の政治も変わるはずです。ネットは各地で、この自治の活動を、多様なテーマで進めています。
活動の詳細は、冊子「ローカルパーティで政治を変えよう!」をご参照ください。
販売価格:500円(税込) 問合せ:東京・生活者ネットワーク